夜、冷房をつけないで眠った若い人が、翌朝熱中症になり危機一髪だった!というニュースを見た。
大切にしたい人がいるというのは、とてもありがたく、こころが健康的なことだなと思う。
ひとりだと「ま、いっか。」と知らなかったことにするであろう物事にも関心がいく、気を付けようと思う。他人事ではなく自分ごととして考えられる。
夜、エアコンをつけたまま眠る。
数時間後、鼻がガビガビして目が覚める。薄目のままリモコン置き場に手を伸ばそうとすると、点いていたテレビの電源を彼が消してくれる。
「そうじゃないの、なんだか乾燥して。エアコンをどうにかしようと、」
エアコンのリモコンボタンを見ても、涼しいけど乾燥しないようなボタンはない。わかっていたのに…
もう面倒になったので今夜は諦めて、明日起きてから対処法を探そうと眠ろうとした。
一方で彼はハタハタと、やれ濡れタオル、やれ加湿器と、私のためにウトウトのまま動いてくれていた。
しっかり眠った翌朝、鼻も喉もいつも通り。彼を差し置いて先に起きる。
数十分後、アラームで目を覚ました彼は、まだ目も開かないうちに「朝、乾燥してた?」と私に訊いた。
「してなかったよ、ありがとう。夜起こしてごめんね」と答えた。
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